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こんにちは。
いも次郎です。
今回紹介するのはザイリンクス(Xilinx, XLNX)です。
なかなかいも次郎が知っている企業にあたりませんが、今日も頑張って紹介していきます。
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Table of Contents
企業概要
ザイリンクスはPLDという集積回路を製造している半導体メーカーです。
PLDとはプログラマブルロジックデバイスの略で、通常の集積回路は設計時に機能が固定されていますが、このPLDは機能があらかじめ付与しているわけではなく、ユーザーがカスタマイズできるというものです。
このPLDは普通の集積回路より効果ではありますが、製品の開発段階このPLDを使用し(つまりプロトタイプ用)、また、頻繁に仕様が変わる通信規格(LTE⇒5Gなど)に対応するため、通信基地局でこのPLDを使用するそうです。
ザイリンクスはPLD製造のリーディングカンパニーであり、競合他社にインテルが挙げられます。
ここ数年半導体需要が旺盛でしたので、好調そうですね。
今後も5G通信等の技術革新が進めば、しばらくはウハウハ臭がしますね。
ザイリンクスは1984年に創立し、本社はシリコンバレーにあります。
アメリカをはじめ、ヨーロッパから中国やシンガポール、日本にも支社を持っているようです。
ちなみに、スバルのアイサイトにもザイリンクスのチップが採用されているようです。
技術革新に欠かせない部品を製造しているため、安定して成長しそうな感じがしますね。
さて、実際データを見ていきましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
いやはや、きれいな形をしていますね。
まずは純損失がここ数年出ていないということはまず評価できますね。
逆にこの追い風の状態で純損失出してたらその時点で分析をやめたくなりますが、、、
売上高推移(ドル)
次に、売上高の推移を見てみましょう。
順調に売り上げを伸ばしていますね。
2019年から2020年にかけて世界的に若干半導体需要が鈍化したため、ザイリンクスもこの期間は伸びは鈍化しています。
それでも売り上げ増なので、いも次郎評価はいいですね。
営業利益率(%)
次に営業利益率の推移を見てみましょう。
2020年に少し落っこちてますね。
それでも25%以上をキープしています。
いやぁ、半導体って儲かるんだなぁと、、、
EPS(ドル/株)
ギザギザですが、若干上昇傾向かなぁと思います。
イケイケではないですが、少なくとも激落ちしているわけではないので、安定して儲けが出ているって感じですね。
今のところいも次郎向きです。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
ここ数年増配していますね。
そして、配当利回りが下降線を描いています。
つまり、株価はここ数年アゲアゲな感じですね。
ただ、配当利回りはちょいと低めですね。
ただザイリンクスはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。
Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackを含めた利回りは次の通りです。
やはりちょっと減少してきているのが少し気になるところです。
まぁそれでも3%以上の利回りですので、高配当株と言えるんじゃないでしょうか。
下のグラフは利益のうちどれぐらい配当にお金を割いているかを表す配当性向ですが、かなり株主に還元していることが分かります。
この辺りを見ても投資家的には評価できますね。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
いやぁ、きれいな貸借対照表ですね。
流動資産だけで全負債をカバーできています。
2020年に流動負債が増えていますが、それでも相当余裕があります。
そもそもなんでこんなに流動資産が多いのでしょうか。
っというより、製造業であるにもかかわらず、なんでこんなに固定資産が少ないんでしょうか。
半導体の製造なので、激高ハイテク工場を多数抱えていてもおかしくなさそうなんですが、、、
調べてみると、ザイリンクスはファブレスモデルを世界で始めて採用した企業のようです。
ファブレスモデルとは、設計・開発は自社で行うのですが、製造は他社へ委託するというビジネスモデルです。
自社工場を持たないため、固定資産が異常に少ないわけです。
製品自体もビジネスモデルも最先端を行っていますね。
自己資本比率
自己資本比率も高いですね。
財務的には全く持って問題なしですね。
ROE
自己資本からどれだけの利益を生み出したかを表すROEですが、20%以上をキープしてます。
20%以上であればアメリカであっても高水準ですから、この推移はとても評価できます。
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見てみましょう。
営業キャッシュフローはしっかり出していますし、増加傾向であるともいえそうです。
少し気になるのは投資キャッシュフローが増えたり減ったりしていることですかね。
イケイケ企業に見えるんですが、投資売却によってキャッシュを作っています。
まぁ、そこまで気にする必要はないかなと思いますが、唯一気になるところといえばそこぐらいです。
結論
データから5点満点で下記の4項目を評価します。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 4 / 5 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 5 / 5 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 4 / 5 点 |
成長性 (わくわく度) | 3/ 5 点 |
あくまで主観なので、最終的にはご自身で評価してください
利益安定性について、ここ数年の旺盛な半導体需要を加味しても、かなり安定して利益を生み出していると思います。
今後も即座に半導体需要がなくなることはなさそうですし、技術革新に必要な製品ですから、今後も安定して利益を生み出していくのではないかなぁと思います。
財務はファブレスモデルの威力抜群で、超絶安定ですね。
即座に悪くなることもなさそうですので、高評価です。
株主還元性は、配当性向も高水準ですし、Buybackを含めた利回りが高水準ですので、評価できます。
いも次郎はBuybackより配当の方が好きなので4点にしました。
成長性は、革新技術に必要な製品を製造していますし、売上高も順調に増えていますので、ここも評価できるのではないでしょうか。
ただ、今までなかった新しい製品やサービスを提供しているわけではないので、ちょっとだけ辛口の3点です。
今回はかなり高評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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