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こんにちは。
いも次郎です。
今回紹介するのはコンステレーション・ブランズ(Constellation Brands, STZ)です。
またしてもいも次郎が知らない企業に遭遇しました。
いも次郎が知っていた米国企業なんて氷山の一角中の一角だったんだなぁとつくづく思います。
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Table of Contents
企業概要
コンステレーション・ブランズは米国ニューヨーク州ビクターに本社を構える、主に酒類を取り扱う輸入企業であり、ワイン・ビール・スピリッツを主に取り扱っています。
輸入ビールに関しては全米最大のシェアを誇ります。
なんて言ったって、あのコロナビールを扱っている会社なのです。
日本ではコロナビールにそこまでなじみが深い方が多いわけではありませんが、米国ではかなり人気のあるブランドです。
実際、日本でもコストコに行くとコロナビールが置いていますよね。
ちなみに、いも次郎はビール(コロナも大好き)と芋焼酎が大好きです。。。どうでもいいですね。
ワインも多数のブランドを取り扱っており、ウィスキーの醸造所を所有していたりと、お酒に関するビジネスを手広く行っています。
また、最近何かと話題になっている(今日は2020年9月9日です)大麻に関するビジネスも行っているようです。
アメリカは一部の州で医療用または趣向用またはその両方で大麻の使用が合法化しました。
その流れに目をつけたコンステレーション・ブランズが割と先駆けて大麻ビジネスに参入したようです。
過去禁酒法もあった米国でお酒を扱っていると、このあたりの嗅覚が鋭くなるんですかね。
創業は1945年で数々の企業を買収しながら規模を拡大してきました。
酒類を扱っていますので、あまり景気に左右されず、いも次郎の大好きな「安定」の匂いがプンプンします。
さて、データを見ていきましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
まぁ輸入業者なので原価が若干高めですね。
純利益は毎年出しているようですが、2020年はおやおやというような感じです。
これは、買収した世界有数の大麻関連企業であるCanopy Growth Corp(以下キャノピーさん)の経営が傾き、株価が激減したため、その損失を計上したというものです(頑張って理解しようとしましたが、理解が間違っているかもしれません。もしそうなら指摘していただければ幸いです)。
売上高推移(ドル)
売上高推移を見てみましょう。
売上高は上向いています。
いい傾向ですね。
お酒の需要なんてあまりぐんぐん伸びるイメージないですが、コンステレーション・ブランズは頑張っているようです。
営業利益率(%)
営業利益率も上昇傾向ですし、そもそも低くても20%超えていますので、この部分もいい感じですね。
いも次郎的には営業利益率が安定している銘柄はとても好印象です。
EPS(ドル/株)
次にEPS(一株当たりの利益)ですが、好調だったのに、、、って感じでしょうか。
今後どう動くか要チェックですが、イケイケ過ぎて痛い目にあってますね。
いも次郎的にはちょっと心配ですねぇ。。。
株価は次の通りに推移しています。
やっぱりキャノピーさんに痛い目にあわされていますね。
まぁ本業が堅調ですし、落ち着くまで様子見という感じなんでしょうか。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
増配傾向にあるので、この部分は素直に評価できます。
ただ、配当だけで考えると利回りは低めですね。
ただコンステレーション・ブランズはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。
Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackを含めた利回りは次の通りです。
2017年からBuybackを始めて、2018年は株主への思いやりがすごく強かったですが、キャノピーさんにやられてしまったので、2019年はほぼBuybackやめちゃいましたね。。。
コンステレーション・ブランズだけではないですが、Buybackは何かあればすぐやめちゃいますね。。。
下のグラフは利益のうちどれぐらい配当にお金を割いているかを表す配当性向です
2019年は無理して還元してますという感じですね。。。
株主を最後まで見捨てない!!という姿勢の表れでしょうか、それとも、Buybackした後に火の車になっちゃったんでしょうか。。。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
固定資産多めですね。
醸造所なども多く抱えていますし、企業買収を繰り返していますのでのれん代(買収企業の価値)などもたんまり持っているようです。
キャノピーさんにやられたのか、固定資産が2019年から2020年にかけて減っていますね。
まぁ流動負債も少ないですし、財務的にはすぐにどうこうなるようなことはなさそうですが。
しいて言うなら2019年に流動資産と流動負債が肉薄したので、ちょっと無理することもあるのかなぁという印象ですね(ちょっとだけですが)。
自己資本比率(%)
自己資本比率は高水準をキープしていると言えるんではないでしょうか。
激しい動きもあまり見られませんし、ここだけ見るといい企業です。
ROE(%)
もう、2020年が気になって仕方ないですね。
キャノピーさんにコテンパンにやられています。
まぁ、2020年をなかったことにして見てみると、かなり優良企業ですね。
10%を超えていれば、まずまず評価できるんですが、キャノピーさん、、、
キャッシュフロー(単位:ドル)
まず営業キャッシュフローは毎年しっかり出せていますし、増加傾向なのでそこは素直に評価できます。
毎年投資もしっかり行っていますし、評価できます。
しかし、2019年にキャノピーさんを購入し、2020年に反省モードという、とても分かりやすい動きをしています。
キャノピーさん。。。
結論
データから5点満点で下記の4項目を評価します。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 2/ 5 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 3 / 5 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 2 / 5 点 |
成長性 (わくわく度) | 3/ 5 点 |
利益安定性は、、、キャノピーさん残念、、、
まぁ本業は堅調ですので、ちょっと辛口かもしれませんが、積極的に買収を進める企業ですので、今後もこのようなことは起こるかもしれません。
財務的にはそこまで自己資本比率が比較的高水準なので問題なさそうですね。
流動資産と流動負債が肉薄するときもありましたが、まぁそこまで問題視する必要はないでしょうということで、3点です。
株主還元性はピンチになったとたんBuybackをほぼやめちゃったので、まぁ、低めですね。
そもそも利回りがそこまで高めではないですので、辛口評価です。
最後に成長性ですが、売上高は上昇傾向にありますし、買収を繰り返していますから、成長に対しては貪欲なイメージです。
大麻という新たな分野に挑戦する姿勢もありますから、時にはキャノピーさんにやられることがあっても、長い目で見たら成長しそうなので3点を付けました。
今回は辛口でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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