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こんにちは。
いも次郎です
娘のいも子でしゅ
今回紹介するのはロウズ(Loews Corp, L)です。
収益性 (ストレスフリー度) | 10 / 20 点 |
安全性 (ストレスフリー度) | 14 / 20 点 |
効率性 (ストレスフリー&わくわく度) | 5 / 20 点 |
成長性 (わくわく度) | 10 / 20 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 4 / 20 点 |
こんな人におすすめ!
- 株式の中でローリスク・ローリターン銘柄を探している人
- イベントリスクに強い銘柄を探している人
- とにかく安全性重視の人
こんな人におすすめしません!
- インカムゲインががっつりほしい人
- キャピタルゲインもがっつりほしい人
- 成長銘柄に投資したい人
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Table of Contents
企業概要
ロウズはアメリカのコングロマリットです。
事業は多岐にわたりますが、主要事業は下記の通りです(カッコ内は子会社の名前)。
- 損害保険事業(CNAファイナンシャル)
- 海洋採掘事業(ダイヤモンド・オフショア採掘)
- 天然ガス事業(ボードウォーク・パイプライン・パートナーズ)
- ホテル事業(ロウズホテル)
- 容器製造事業(アルティウム・パッケージング)
何でもやってますね。
その中でも損害保険が主力事業のようで、CNAファイナンシャルは企業向け損害保険においては全米上位の大企業です。
また、ダイヤモンド・オフショア採掘は2016年までS&P500構成銘柄だったようです。
ちなみにこのダイヤモンド・オフショア採掘はコロナ禍による石油需要の減少により、2020年4月に破産申請しています。
ここまで様々な事業があると、たとえ一つの事業がダメになっても、ロウズ全体が崩壊するというリスクは低そうですね。
逆にヒット事業を生み出しても、全体に与える影響は少ないから、急成長も難しいけどね。
現在ロウズの共同会長や社長などは創業者一族であるティッシュ家で占められているようです。
いつか揉めそうな匂いがするわね。ワクワク。
・・・
そんなロウズですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
収益性・安全性・効率性・成長性・株主還元性の5つを指標を用いて評価していきます。
さて、まずは収益性から見ていきましょう。
収益性
売上高推移
売上高はあまり増減がなく、安定しているようです。
コングロマリットですから、まぁ安定ですね。
2020年はコロナ禍の影響でダイヤモンド・オフショア採掘も破産しちゃったけど、それでもその影響は軽微なようね。
粗利率・営業利益率
粗利率と営業利益率は、主力事業が保険事業のため、今回は分析スキップします。
EPS推移
一株当たりの純利益を表すEPSの推移ですが、売上高とは対照的に2020年には爆下がりしています。
ダイヤモンド・オフショア採掘の破産による損失が計上されているようです。
ここで大きな影響を受けたわけね。。。
四半期データ
コロナ禍の影響を見るために四半期データも見てみましょう。
コロナ禍の影響でダイヤモンド・オフショア採掘がダメージを受け、4月に破産し、その後は正常化しつつあるようです。
ダイヤモンド・オフショアが破産してもすぐに正常化するところは、さすがコングロマリットというところですね。
しかも、2020年12月は前年(コロナ前)より売上高・純利益共に上昇しているところを見ると、コロナ耐性は十分そうね。
営業キャッシュフロー推移
営業活動によるお金の出入りを示す営業キャッシュフローの推移ですが、波はあるものの、プラスで推移しています。
コングロマリットにしては波がある印象です。
そうね、キャッシュという面では不安定さが出ているわね。
採点
コングロマリットなので売上高は安定しており、コロナ禍などのリスクに対する強さを見せてはいますが、EPSはさすがにコロナ禍による子会社の破産の影響がみられました。
また、営業キャッシュフローの不安定は若干気になるところです。
よって、総合的には可もなく不可もなくというところで中立の10点です。
財務安全性
次に財務安全性を評価していきます。
流動比率
主力事業が保険事業(金融)のため、流動比率が算出できませんので、今回の分析ではスキップします。
当座比率
主力事業が保険事業(金融)のため、当座比率が算出できませんので、今回の分析ではスキップします。
固定比率
主力事業が保険事業(金融)のため、固定比率が算出できませんので、今回の分析ではスキップします。
自己資本比率
こちらも長期安全性を評価する自己資本比率で、少なくとも30%以上は欲しく、70%以上あれば十分安全であると評価できます。
水準自体は30%に満たない低水準ですが、主力が保険・金融事業であるため、保険・金融業界は自己資本比率が低めで、10%を切るなんてことはザラにあります。
20%あれば十分かなぁと思います。
ただ、若干減少傾向にあるのは気になるわね。
フリーキャッシュフロー推移
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計から算出され、資金繰りから安全性を評価するフリーキャッシュフローの推移です。
波はあれど、毎年プラスで推移しています。
毎年プラスなのは素直に評価できますね。
しっかりコントロールできているようです。
逆に言うと、投資にバンバンお金をかけるって感じではないようね。
採点
今回は自己資本比率とフリーキャッシュフローからしか判断できませんが、自己資本比率は保険事業が主力の割には高水準ですが、若干減少傾向なのは気になります。
また、フリーキャッシュフローはここ10年プラスで推移していますので、優秀だと思います。
よってまずまずの評価の14点です。
効率性
次に効率性を見ていきます。
ROE
自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示すROEですが、アメリカ平均は16%前後だと言われています。
ロウズのROEは高くて6%台で、3%台の年が多いようです。
金融系はROEが低い傾向にありますが、それでもこの数値は低いかなぁという印象です。
金融以外の事業をやってるのにこの低さは評価できないわね。
それに、金融って言っても保険業ならROEが20%を超える企業だってあるわよ。。。
総資本回転率
売上高を総資産で割って算出され、総資産からどれだけ効率的に売上を生み出したかを表す総資本回転率ですが、業種にはよりますが、1.0以上あれば評価できるようです。
0.18前後をウロウロしているようです。
この数値も金融系は低くなる傾向にあり、0.1以下もザラにありますから、それに比べるとまだいい数字なのかなぁという印象です。
ただし、金融の中でも保険業に限っては1.0を超えている企業もあるわよ。
あんまり評価できないわね。
採点
ROEは金融系の中でも低い部類に入り、保険業で考えると相当低いです。
総資本回転率は金融系の中ではそこまで低くはありませんが、保険業では少し低い水準です。
よって効率性は辛口の5点です。
成長性
次に成長性を見ていきます。
売上高増加率
0を行ったり来たりという状況で、横ばいといった状況のようです。
売上高は成長もしていませんが、衰退もしていないということのようです。
安定さが売りっていう感じね。
営業利益増加率
主力事業が保険事業(金融)のため、営業利益が算出できませんので、今回の分析ではスキップします。
EPS増加率
EPSも行ったり来たりで、増加減少の傾向はないようです。
まぁ今更成長するというより安定を重視するという感じのようですね。
それがコングロマリットの特徴とも言えそうね。
採点
売上高・EPSともに横ばい傾向なので、成長も衰退もない中立の10点です。
株主還元性
続いては株主還元について見ていきましょう。
一株当たりの配当金と配当利回り
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
一株当たりの配当金は10年変わらず0.3ドルで、利回りは正直物足りないですね。
正直配当に関してはちょっと評価できませんね。
うまみゼロね。
配当性向
生み出した利益の中からどれだけ配当にお金を回しているかを表す配当性向(%)は、バランスが大事で、高すぎても無理して配当を出しているという評価になり、低すぎても、配当を軽視しているという評価になります。
10%前後をウロウロしていますね。
正直高い水準とはいえないですね。
どうやら配当は重視していないようね。
株価
株価の推移ですが、ここ10n年は上がったり下がったりを繰り返しています。
なんだか煮え切らない推移ですね。
この推移で配当利回りがあれだけ低かったら、他のローリスク・ローリターン商品の方がいい気がするわね・・・。
PER
2021年2月14日時点でのPER(割安度合いの指標。低ければ低いほど割安で、アメリカ平均は25倍台)は10倍と割安水準のようです。
採点
配当利回りが低いわりに株価の推移もイケてませんので、低評価の4点です。
総評
安全性が高く、株主還元性は低いという、絵にかいたようなローリスク・ローリターン銘柄のようです。
ただ、あくまで株式なので株価の波はありますし、それなら他のローリスク・ローリターン銘柄も視野に入れた方がいいような気がします。
ただ、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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