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こんにちは。
いも次郎です。
今回紹介するのはハウメット・エアロスペース(Howmet Aerospace Inc, HWM)です。
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Table of Contents
企業概要
ハウメット・エアロスペースは航空機や船舶・トラックなどで用いられる金属部品の開発・製造を行っている企業です。
例えば、航空機のジェットエンジン内のファンブレードというぐるぐる回る部分の部品、翼や胴体のアルミニウム合金、B787などの最新機ではよく使用される炭素繊維素材用のボルト、トラックのアルミホイール等、耐熱性・重量・強度等で制約がかなりある金属部品を提供しています。(ちなみに、いも次郎は飛行機にはかなり思い入れがあり、また機会があれば飛行機の記事なども書いていきたいと思います。)
民間用から軍事用まで幅広い分野でこのハウメット・エアロスペースの製品が使用されています。
ハウメット・エアロスペースはもともとは1926年に創立された歯科用製品の会社から始まったようで、その後合併や分裂を繰り返し、現在のハウメット・エアロスペースの形となりました。
そんなハウメット・エアロスペースですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
2015年から3年連続で純損失を出していますね。
のれん償却等もあるようですが、それでもストレスフルな損益計算書です。
部品メーカーなので原価激高なのは仕方ないのですが、だからこそ毎年安定して純利益を出し続けて、原価激高でも安定してるんですよと投資家にアピールするぐらいの姿勢でいてほしいなぁと、いも次郎は思うわけです。
売上高推移(ドル)
売上高の推移ですが、こちらは上昇傾向です。
今後は純損失を出さずに、安定化の道を歩めば、いも次郎の評価も上昇する可能性はあります。
営業利益率(%)
営業利益率も改善されているので、この点でも将来は安定利益を生み出す可能性があると期待できます。
今年もこの傾向が続けば、有望な投資先になりうるのかなぁと思います。
ただし、今後数年は正直ハウメット・エアロスペースにとっては厳しい年かなぁと思います。
なんせ航空産業全体が低迷していますから、ハウメット・エアロスペースもその影響は受けるでしょう。
逆に今年も純損失を出さなければ、安定地盤を築き上げることができたという証明になりますから、積極的に投資してもいいかもしれません。
EPS(ドル/株)
一株当たりの純利益を表すEPSですが、うーん、やはり今後の推移次第ですね。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
2019年は減配し、利回りもガクンと落ちています。
利回りの水準も決して高くはありませんので、正直イケてません。
株価の推移を見てみると、このようになります。
株価的にもイケてませんね。
ここ数年は低迷しているようです。
2019年は若干上がり調子で、いよいよ本格的に上昇気流に乗るかどうかというところで、コロナ禍のマイクロバーストに突っ込んでしまった感じです(ツイてないですねぇ)。
逆に今は割安と捉えることもできます。
正直軍事用製品もありますから、航空会社ほどハイリスクな状況ではないかなぁと思います。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
貸借対照表は意外と安定でした。
製造業なので、固定資産が多いのは普通です。
流動資産が意外と多いなぁという印象です。
流動資産と流動負債の関係も、肉薄することもなく、いたって健全な状態かなぁと思います。
自己資本比率(%)
自己資本比率もそこそこ高めですので、財務的には安心感があります。
ROE(%)
純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、まぁ、利益がちょっとグダグダだったので、まぁこんな感じでも仕方ないですね、、、
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきましょう。
まず、営業キャッシュフローは毎年プラスですが、その額はあまり落ち着かないですね、、、
投資キャッシュフローもここ数年はプラスですので、事業を整理して効率化を図っているのでしょうか。
いずれにせよ、キャッシュフローからも今後の動向を注視ということになりそうです。
結論
データから10点満点で下記の4項目を評価します。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 2 / 10 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 6 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 3 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 4 / 10 点 |
今回は激辛でした。
利益安定性については、純損失を3年間出し続けていたのはやはり目立つので、いも次郎的にはちょっと評価できないです。
財務健全性については、バランスシートもそこそこの形をしていましたし、しばらくは財務的には安心かなぁという感じがしましたので、ちょっと高めの6点です。
株主還元性については、配当は出していますが、2019年に減配しちゃいましたし、株価の推移もイケていませんのでこちらも辛めの3点です。
成長性については、売上高と営業利益率上向いているので、そこは評価できますが、営業キャッシュフローがあまり安定しないのと、コロナ禍での打撃はまぁ避けられないかなぁと思いますので、ちょい辛めの4点を付けました。
コロナ禍なんか意外とへっちゃら的な決算が出れば評価は変わるでしょうが、今のところいも次郎的には投資は見送りかなぁという判断になりそうです。
しかしながら、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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