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こんにちは。
いも次郎です。
今回紹介するのはアルファベット(Alphabet Inc, GOOGL & GOOG )です。
ようやくいも次郎が知っている企業のターンが回ってきましたが、なんとよりによってアルファベットとは、、、
どれだけ圧倒してくれるのか注目です。
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Table of Contents
企業概要
アルファベットは、、、はい、知ってますよね。
あのGoogleの持ち株会社です。
2015年に設立されたアルファベットですが、事業内容はいも次郎が説明するまでもないと思うので割愛します。
アルファベットの株式銘柄には2種類(厳密には3種類)あって、Class A(GOOGL)とClass C(GOOG)があります。
この2種類の株式にはどんな差があるのでしょうか。
これは議決権の有無です。
GOOGLの方には議決権があり、GOOGの方には議決権がありません。
これは新株を発行する際などに、既存の株主の議決権が薄まってしまわないように議決権なしの新株を発行し、既存の株主を守る、ということだそうです。
ちなみにClass Bも存在して、創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、元CEOのエリック・シュミットの3人しか持っていない株式で、議決権がClass Aの10倍なのだとか。
このように2種類の銘柄を持っているのですが、もちろんこの2つは価格が違います。
直感的には議決権があるGOOGLの方が高そうだと思いますし、その場合が多いのですが、GOOGの方が高くなる場合もあります。
なんでそんなことになるのか疑問ですよね。
実はアルファベットも株主還元の一環でBuybackを行っているのですが、GOOGだけBuybackするということがあるようです。
そのため、一時的にGOOGがBuybackの影響で価格が上昇し、GOOGLを追い抜くということがあるそうです。
実際、2020年9月12日現在はGOOGの方がGOOGLより価格が高いです。
しかし、GOOGがGOOGLを追い抜くのは一瞬であることが多いようです。
その一瞬が今なのかということなんですが、現在の逆転現象は2020年の7月ごろから発生しています。
そして7月ごろから逆転現象がずっと続いています。
これはもう一瞬の逆転現象とは言わないですよね。
これはBuybackの影響で一瞬逆転するという現象ではなさそうです。
つまり、この数か月でGOOGLに比べて割安の(はずである)GOOGを大量に購入した勢力がいるということです。
「議決権なんていらねぇ、マネーゲームをしたいんだ」と・・・。
心当たりがありますねぇ。
ここ数か月ハイテク株で巨額のコールオプションを取得した白い犬の影が見えますねぇ。
っということで、今回のGOOGとGOOGLの逆転現象はちょっと長い一時的な現象であって、いつかはGOOGLの方が高くなる状況に戻ると思います。
そんなアルファベットですが、データ分析に移っていきたいと思います。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
もう圧巻と言ってもいいですよね笑
まだ10数企業しか分析していませんが、こんなに安定していてこんなに絵にかいたような損益計算書は今までありませんでした。
何か事件があって損益計算書の形が崩れる企業はたくさんありましたが、アルファベットはとてもきれいに整列しています。
まさしくストレスフリーの安定収入です。
売上高推移(ドル)
安定のくせにイケイケです。
むかつきますねぇ笑
これぞスーパースターの貫禄ですね。
営業利益率(%)
営業利益率も20%以上をキープしており、ぼったくりの域に達しない程度に高水準です。
唯一の悪材料は(もういちゃもんレベルの文句ですが)ちょっとだけ下降線を描いていることぐらいです。
今のところこの程度のいちゃもんしか言えないぐらい圧巻です。
EPS(ドル/株)
一株当たりの純利益を表すEPSですが、2017年に一時的に落ち込みましたが、総じて見れば上向いています。
株価が現在1500ドル台とEPSに比べて割高(つまりPERが高め)なのが気になるところではあります(これはハイテク銘柄全体がそうなので、アルファベットの問題ということではないとは思いますが。つまりいちゃもん)。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)をと言いたいところですが、無配株です。
ただ先ほど少し述べましたが、アルファベットはBuyback(自社株買い)をすることで株主還元しています。
一応念のため説明しますと、Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackの利回りは次の通りです。
まぁ、「一応Buybackでも株主還元をしていますよ」という程度のものですね。
ほぼほぼ会社の成長による株価上昇での還元という感じですね。
ということで、株価は次の通りです。
まずはGOOGL
続いてGOOG
両方アルファベットの株であることに変わりないので、当然同じような動きになります。
まぁ、ぐんぐん上昇しています。
短期的には昨今の米国株の調整局面が今後どう推移していくのかはチェックしていく必要がありそうですが、まぁあれだけの損益計算書を見せられたので、長い目で見たら安泰だとは思います。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
こんなきれいなバランスシートも世の中にあるんですね。。。
負債のまぁ少ないこと。
もう言うことありませんね。
自己資本比率(%)
まぁ、本当に強いて言えば、自己資本比率が少し下がっているということが不安材料でしょうか(これもいちゃもんレベル)。
ここまで自己資本比率が高いと、少々のことでもびくともしなさそうです。
ROE(%)
自己資本に対してどれだけ利益をあげたかを示すROEですが、自己資本たんまり持ってるので、こんなもんですかという感じですね。
成熟している会社であれば10%超えていたら十分だと思いますので、はい、十分です。
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきます。
全くもって文句を言わせる隙を見せませんね。
営業キャッシュフローも毎年増やしていますし、しっかり投資にもお金を使っているということで、はい、言うことありません。
もはやチートレベルです。
ちょっとくらい隙を見せてほしいですね。
結論
データから10点満点で下記の4項目を評価します。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 9 / 10 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 10 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 8 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 8 / 10 点 |
いも次郎は圧倒されました。
アルファベットって本当にすごいんですね。
利益安定性は圧巻でした。
きれいな損益計算書と毎年増やし続ける売上高と営業キャッシュフロー、絶品でした。
いも次郎的には財務健全性が凄すぎて、これを10点満点とし、優劣をつけるために利益安定性を9点(10点に近い9点)としました。
あんなバランスシートあるんですね。
株主還元性は、株価がこの5年で倍以上になっていること、また安定して上昇していることを考えると、もっと点数を付けたいところなのですが、若干バブっている感も否めませんし、テスラのようなほかの銘柄で株価爆発するものもあるので、ちょっと抑え気味で8点です。
成長性は、まぁそりゃありますよって感じです。
ただ、ここから成長が爆発するというより、安定して成長という感じでしょうから、本当に厳しめに見て8点としました。(ALL10だと面白くないので、頑張っていちゃもんをつけました)
今回は圧巻でした。
ただ、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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