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こんにちは。
いも次郎です。
今回紹介するのはコグニザント・テクノロジー・ソリューションズ(Cognizant Technology Solutions Corporation, CTSH )です。
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Table of Contents
企業概要
コグニザントはITコンサルティングやITサービスを提供する企業です。
領域つぃては金融や保険、通信、教育、ヘルスケア、物流など、非常に幅広い分野でソリューションを提供しています。
1996年創立のコグニザントは、2000年代のドットコムバブルの時代にかけて大きく成長しますが、バブル崩壊後はIT分野におけるニッチ市場で堅実な成長を続けてきました。
コグニザントは多くの企業を買収しながら成長を続け、現在では世界各国に拠点を持つ多国籍企業へと成長しました。
そんなコグニザントですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
まず、毎年純利益を出しているという点は評価できます。
形も原価高めですが、突出しておかしい点も見当たらず、きれいな損益計算書だと思います。
売上高推移(ドル)
売上高については、順調に増やしています。
波があるわけでもありませんので安心感があります。
営業利益率(%)
営業利益率についてもそこまで変動はなく、安定して高水準を維持しています。
面白味のある形ではありませんが、それが逆に安心感を生んでいます。
EPS(ドル/株)
一株当たりの純利益を表すEPSですが、こちらもあまり動きを見せずに、安定した数字を維持し続けています。
ここまでは普通の損益計算書って感じですが、この普通が安心感を生みますし、この普通がなかなか見つからないんですよねぇ。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
配当は2017年から始まったようです。
まぁ現状減配はしていませんが、今後の推移がどうなるか注目です。
また、利回りを見ても、高配当株ではなさそうです。
ただコグニザントはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。
Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackを含めた利回りは次の通りです。
こちらは上昇傾向でありますし、まぁ頑張って還元しているかなぁという印象です。
ただ、これまでもの分析でも何度も出てきましたが、経営者的にはBuybackは配当に比べて減らしやすくやめやすいので、この点は考慮しておいた方がいいと思います。
下のグラフは利益のうちどれぐらい配当にお金を割いているかを表す配当性向ですが、かなり株主に還元していることが分かります。
配当性向を見る限りでばそこそこ頑張って還元しているかなぁという印象です。
ですので、配当額が急増するには大きく利益を伸ばさないといけないので、現状では高配当株化は期待できないかなぁと思います。
さて、株価の推移は次のようになっています。
Buybackをしているにもかかわらず、あまり株価が上昇している気配がありません。
EPSも別にぐんぐん増えているわけでもありませんので、株主はあまりBuybackの恩恵を受けられていない印象があります。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
財務はぴか一です。
まず流動資産で全負債を余裕で賄えます。
そして、純資産もたっぷりあり、そして額も年々増えています。
このようなきれいな形は覇王アルファベットに匹敵するものがあります。
もちろん額には歴然たる差がありますので、一概に比べることはできませんが、とてもいい形だと思います。
自己資本比率(%)
自己資本比率は若干減少傾向ですが、それでも高水準ですし、額自体は増加傾向です。
まぁよっぽどのことがない限り財務的に傾くということはなさそうです。
ROE(%)
自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、財務がきれいすぎてちょっと見劣りしてしまいますが、それでも高水準ですし、なんなら覇王のアルファベットより高い水準です。
うまく利益を生み出していると言ってもいいのではないでしょうか。
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきましょう。
まず毎年営業キャッシュフローがプラスなのは評価できます。
投資も狂ったようにお金をばら撒いているわけではなく、健全な使い方をしているような印象を持ちます。
キャッシュフローも問題なしですね。
結論
データから10点満点で下記の4項目を評価します。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 7 / 10 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 9 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 2 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 6 / 10 点 |
今回は一つの項目を除くとそこそこいい点数だったと思います。
まず利益安定性ですが、売上高が緩やかではあるものの増加傾向ですし、営業利益率も高水準を維持し、さらに営業キャッシュフローもしっかりプラスを出し続けていますので、高評価の7点です。
財務健全性ですが、流動資産で全負債をカバーでき、自己資本比率もかなり高めで、まぁほとんど言うことなしなので、高得点の9点です。
株主還元性ですが、あんなに損益計算書も貸借対照表もいい感じなのに、なぜこんな体たらくな感じなんだろうって思えるほど株価もパッとせず、配当利回りも低いので、低評価の2点です。
最後に成長性ですが、売上高が緩やかに伸びていますので、まぁそこそこは今後も成長しそうな感じはしますし、コロナ禍の環境下ではデジタルトランスフォーメーション等のニーズも増してくるでしょうから、ぐんと伸びる可能性もあるのではないかなぁと思います。
今回は一項目を除いて高評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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