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こんにちは。
いも次郎です
娘のいも子でしゅ
今回紹介するのはCSX Corp(CSX)です。
収益性 (ストレスフリー度) | 17 / 20 点 |
安全性 (ストレスフリー度) | 14 / 20 点 |
効率性 (ストレスフリー&わくわく度) | 10 / 20 点 |
成長性 (わくわく度) | 9 / 20 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 14 / 20 点 |
こんな人におすすめ!
- 安定性重視の人
- コロナ耐性高め銘柄を探している人(アフターコロナも)
- キャピタルゲインもインカムゲインも両方ほしい人
こんな人におすすめしません!
- 急成長銘柄に投資したい人
- 短期トレーダー(値動きがあまりありません)
- 持続的な成長銘柄に投資したい人
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Table of Contents
企業概要
CSXはアメリカの貨物鉄道持株会社です。
CSXは東海岸に巨大な鉄道網を張り巡らしている鉄道輸送の子会社や不動産の子会社を所有しています。
鉄道の子会社で最も大きなものはCSXトランスポーテーションです。
CSXトランスポーテーションはアメリカ東海岸とカナダのオンタリオ州およびケベック州に鉄道網を張り巡らしているクラスⅠの鉄道です。
このクラスとは米陸上運輸委員会によって定められ、年間収益額によって3つに分けられます。
クラス1は2億5000万ドルを超える収益を上げている鉄道が該当し、クラスⅡは2000万ドルから2億5000万ドルまでの収益を上げている鉄道が該当し、クラスⅢは2000万ドル以下の収益を上げている鉄道が該当します。
なお、クラスⅠにはCSXトランスポーテーションの他にもアムトラックやユニオンパシフィックが該当します。
CSXは工業地帯のラストベルトへの路線も持ってるので、鉄や石炭などは絶えず輸送していたようですね。
ラストベルトは一時衰退したけど、EV製造の拠点になって息を徐々に吹き返しているから、CSXもその流れに乗れる可能性もあるわね。
これ以外にも旧コンレール鉄道の路線も所有しています。
コンレールとはかつて存在した鉄道会社ですが、現在はこの会社の路線をCSXと同じくアメリカ東海岸に鉄道網を張り巡らしているノーフォークサザン鉄道と共同所有しています。
ラストベルトに特化したような路線になっています。
そのほかにもウィンストンセーラムサウスバウンド鉄道というノースカロライナ州にある140km程度の短い路線をこれまたノーフォークサザン鉄道と共同所有しています。
その他不動産や積み替えサービス・流通計画サービスなどの子会社を複数抱えています。
そんなCSXですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
収益性・安全性・効率性・成長性・株主還元性の5つを指標を用いて評価していきます。
さて、まずは収益性から見ていきましょう。
収益性
売上高推移
増加減少を続けており、おおむね横ばいといったところです。
安定性はまずまずといったところでしょうか。
安定性の鬼である飲料・食品よりは若干波があるわね。
粗利率・営業利益率
2012年以降は粗利率と営業利益率が一致しています。
営業利益率は安定し、さらに上昇傾向が続いています。
なお、同じセクションの平均値が36%前後ですので、ここ3年の水準は同セクション内でも高水準です。
2017年に経営陣が一新され、中間管理職の削減などの効率化が行われたようです。
営業利益率からは収益性は年々増しているといえそうです。
元々水準は十分高かったのに、ますますよくなっているという状況のようね。
EPS推移
2016年まではかなりの安定感です。
2017年に効率化が行われたことで急伸し、その後は2016年以前の倍程度の水準で安定しています。
安定感がすごいですね。
時々階段のように上昇するのも面白味があっていいわね。
四半期データ
コロナ禍の影響を見るために四半期データも見てみましょう。
コロナ禍がアメリカで猛威をふるった直後の2020年6月に売上が落ちていますが、その後順調に回復しています。
各利益についても同様ですね。
多少影響を受けているようですが、コロナ禍耐性は高いようです。
営業キャッシュフロー推移
営業活動によるお金の出入りを示す営業キャッシュフローの推移ですが、安定しており、さらにここ3年は効率化の成果が出ているようで、今までの水準から突き抜けています。
本業でしっかり現金を生み出しているようです。
安心感があるわね。
採点
売上高・EPS・営業キャッシュフローすべてが安定しており、営業利益率も高水準で、さらに四半期データからコロナ禍耐性も高めですので、非常に高評価の17点です。
財務安全性
次に財務安全性を評価していきます。
流動比率
流動資産÷流動負債で求められ、短期的な安全性指標である流動比率ですが、高ければ高いほど安全性が高いと評価され、一般的に100%を下回っていれば問題ありと評価されます。
この10年は100%を下回ることはなく、さらにここ数年は上昇傾向が続いています。
なお、セクション平均が120%前後ですので、セクションの中でも高い方であることが分かります。
短期的な安全性は問題なさそうです。
むしろ、ここ数年は安全性が増しているわね。
当座比率
流動資産の中でもより現金化しやすい当座資産を流動負債で割った当座比率ですが、こちらも短期的な安全性を示し、高ければ高いほどよく、一般的に70%以下であれば問題ありと評価されます。
こちらも過去10年で基準値を下回ることがなく、最近では上昇傾向です。
なお、セクション平均が100%前後ですので、ここ数年はセクションの中でも高い方であることが分かります。
当座比率からも短期安全性は問題なさそうです。
コロナ禍でも財務体質を向上させるなんて、すごいじゃない。
固定比率
固定資産を自己資本で割った固定比率ですが、こちらは長期的な安定性の評価に用いられ、低ければ低いほどよく、100%下回れば安全と評価されます。
こちらは200%以上で推移しています。
路線や車両で利益を出している企業なので、固定比率が高いのは当然ですね。
特に問題視する必要はないわね。
自己資本比率
こちらも長期安全性を評価する自己資本比率で、少なくとも30%以上は欲しく、70%以上あれば十分安全であると評価できます。
とりあえず30%以上で推移しています。
ひとまず長期安全性も今のところは問題なさそうです。
ちょっと低いけどね。
フリーキャッシュフロー推移
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計から算出され、資金繰りから安全性を評価するフリーキャッシュフローの推移です。
ここ10年はプラスで推移しており、近年は効率化によりかなりフリーキャッシュフローを増やしています。
現金の流れからも、安全性は申し分ありませんね。
近年水準を上げているから、この水準を維持してほしいわね。
採点
自己資本比率だけは若干低いかなぁという印象ですが、問題視するほどではなく、短期安全性指標やキャッシュフローは近年かなり向上していますので、そこそこ高評価の14点です。
効率性
次に効率性を見ていきます。
ROE
自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示すROEですが、アメリカ平均は16%前後だと言われています。
また、セクションの平均は20%前後のようです。
ここ数年はアメリカ平均もセクション平均も上回っています。
ROEからはそこそこ効率的と言えそうです。
2017年以降の体質の改善がかなり効いているわね。
総資本回転率
売上高を総資産で割って算出され、総資産からどれだけ効率的に売上を生み出したかを表す総資本回転率ですが、セクション平均はおおよそ0.37のようです。
近年セクション平均を下回っており、やや減少傾向です。
総資本回転率からはやや効率性が悪いことが分かります。
売上高は増えていないので、あんまりイケてない推移になっているようね。
採点
ROEは高めですが、総資本回転率はそこまで高くなく、結論はまぁ普通かなという感じですね。
よって中立の10点です。
成長性
次に成長性を見ていきます。
売上高増加率
上がったり下がったりという状況です。
なお過去5年の増加率は-2.17%で、セクション平均は+6.74%と、セクション内では低成長のようです。
まぁ、十分巨大企業ですから成長は望めなさそうですね。
鉄道業界に成長性を求める投資家はいるのかしら。
営業利益増加率
営業利益増加率も増えたり減ったりしています。
売上高よりはプラスで推移しているように見えます。
効率性が増してるといえそうね。
EPS増加率
こちらも緩やかに上がったり下がったりで、2017年の効率化でぐんと上がっています。
なお、5年EPS成長率は12%で、セクション平均が13%なので、セクション内ではやや低成長のようです。
売上高に対してEPS成長率はセクション平均に肉薄していますので、効率化が進んでいるのは評価できますね。
すでに巨大企業だからね、効率化して成長するのは理にかなっているわね。
採点
売上高は成長しているとは言い難く、EPSはやや成長しているものの、セクション平均を下回っていますので、やや辛めの9点です。
株主還元性
続いては株主還元について見ていきましょう。
一株当たりの配当金と配当利回り
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
ここ数年は増配が続いていますが、利回りは減少傾向です。
ここ数年の利回りは高くはないですね。
でも増配してるから、株価の推移が期待できるんじゃない?
配当性向
生み出した利益の中からどれだけ配当にお金を回しているかを表す配当性向(%)は、バランスが大事で、高すぎても無理して配当を出しているという評価になり、低すぎても、配当を軽視しているという評価になります。
配当性向はやや低めです。
問題にするほど低いということではなく、いも次郎的には減配の心配があまりないということで、この低さは評価できますね。
減配したら株価爆減しちゃうもんね。
株価
株価の推移ですが、効率化後はぐんぐん上昇しています。
効率化前はあまりイケてませんでしたが、効率化後はウハウハですね。
経営陣の退陣要求はヘッジファンドによるものらしいから、さすがという感じね。
PER
2021年1月5日時点でのPER(割安度合いの指標。低ければ低いほど割安で、アメリカ平均は25倍程度、セクション平均は16倍程度)は25倍と、アメリカ平均ではありますが、セクションの中では割高なようです。
ベータ値
株式市場全体との相関関係を示すベータ値ですが、CSXは1.16です。
ベータ値は1だと市場全体と同じ動きをし、1以上だと市場が上昇相場では株価を市場平均より大きく上げ、下落相場だと逆に市場平均より下がる傾向にあると評価されます。
0だと市場には関係なく株価が動き、マイナスだと市場全体とは逆の動きを見せるということになります。
おおむね市場と同じような動きをするようです。
採点
配当利回りは高くはないですが、株価は近年上昇傾向が続いていますので、そこそこ高評価の14点です。
総評
収益性と安全性は申し分なく、成長性はやや低評価という優良大型株の典型のような銘柄です。
また、ここ数年は効率化の効果が評価され、株価が上昇を続けていますが、効率化にも限界がありますから、株価の上昇が続くかは正直難しい気もしました。
ただ、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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