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こんにちは。
いも次郎です
娘のいも子でしゅ
今回紹介するのはサーナー(Cerner Corporation, CERN)です。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 5 / 10 点 |
財務安全性 (ストレスフリー度) | 8 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 3 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 7 / 10 点 |
こんな人におすすめ!
- Withコロナ、Afterコロナ銘柄を探している人
- 負債が少ない企業に投資したい人
- 長期投資家(キャピタルゲイン重視)
こんな人におすすめしません!
- インカムゲイン重視の投資家
- 短期・中期のキャピタルゲイン重視の投資家
- 効率的な企業に投資したい人
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Table of Contents
企業概要
サーナーはアメリカの医療情報技術(HIT)のサプライヤーです。
情報技術はいまや世界中のサービスを支えているわけですが、医療サービスも例外ではありません。
例えば、カルテを電子化することで検索性を高め、一刻を争う救急救命ですぐに患者の過去データを閲覧することができます。
また、病院の最適人員配置やリスク評価、患者の治療モデルの確立・最適化など、HIT技術は現代医療にはなくてはならない存在になっています。
サーナーはそんなHITサービスを提供しています。
コロナ禍の状況においても、HITは医療機関に感染者予測とリソースの再分配を提案したり、地域内医療機関の連携ツールとして医療を支えています。
世界中でHITの重要性が再認識される契機となりそうですね。
そうね、これはアメリカのみならず、世界中でHITを推進する流れになりそうね。
創立は1979年で、2010年から積極的に買収活動を行い、大きく成長してきました。
CEOのBrent ShaferはGEやフィリップスなどの上級職を歴任したのちに、2018年からCEOに就任しています。
そんなですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
営業費用が高めですが、マーケティングにお金をかけているようです。
毎年同じような形をしているので、安定して利益を生み出している様子がうかがえます。
四半期データ
コロナ禍の影響を見るために四半期データも見てみましょう。
売上高をはじめ、各指標ともコロナ禍発生後であってもあまり落ちておりません。
コロナ禍耐性は高めのようです。
今後も安定して利益を生み出しそうね。
売上高推移(ドル)
売上高の推移ですが、増加傾向が続いています。
ここ数年は調子がいいようですし、波がなく安定した伸びを見せているのも好印象です。
コロナ禍によりHITの重要性が認識されれば、今後さらにこの傾向が続きそうね。
営業利益率(%)
営業利益率の推移ですが、こちらは下落傾向が見られます。
2019年には効率化を目指して事業の売却と人員の削減をしているようです。
2020年がどんな結果になってるか要チェックね。
EPS(ドル/株)
一株当たりの純利益を表すEPSですが、山型を描いています。
営業利益率の悪化が響いているようですね。
営業利益率はやっぱり要チェックね。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
2018年までは無配だったようですが、2019年からは配当が出ています。
利回りは高くないですね。
そうね、今後に期待ね。
生み出した利益の中からどれだけ配当にお金を回しているかを表す配当性向(%)も少し見てみましょう。
水準としては高くはないので、配当をたっぷり出す余力がまだあるようですね。
逆に現状は配当をあまり重視していないとも言えるから、高配当化するには時間がかかるかもね。
またサーナーはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。
Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackを含めた利回りは次の通りです。
Buybackは2018年以前から行っているようです。
Buybackはそこそこ力を入れているようです。
ただ、Buybackは増やすハードルもやめるハードルも低いから、安定のリターンとは言えないわね。
ただし、Buybackしたからと言って株価が順調に上がるわけではありませんから、ここで株価の推移も見てみましょう。
株価
なかなか不安定な推移を見せていますね。
そうね、営業利益率次第というところかしらね。
なお、2021年1月5日時点でのPER(割安度合いの指標。低ければ低いほど割安で、アメリカ平均は20倍台)は31倍で、若干割高のようです。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
流動比率(=流動資産÷流動負債)は200%以上あり、さらに流動資産だけで全負債が賄える年もあります。
流動比率の高さと、全負債を流動資産だけで賄えるほどの負債の少なさから短期的な安全性は問題なさそうです。
ただ、2019年に固定負債が増えているのが若干気になるわね。
自己資本比率(%)
自己資本比率の推移は上のグラフの通りです。
かなり高い水準で推移しています。
長期的にも問題なさそうです。
ただ、自己資本比率も2019年に少し下がっているのが気になるわね。
利益余剰金
純資産の内の利益余剰金(ざっくり言うと儲けて貯めたお金)の推移は上のグラフの通りです。
利益余剰金は増やし続けているので、これまたいい傾向です。
貸借対照表は全体的に問題なさそうですね。
ROE(%)
自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、EPSと同じように山型を描いています。
アメリカ平均が16%と言われているので、平均的か、ここ2年は若干低めと評価できそうです。
とにもかくにも営業利益率ね。
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきましょう。
毎年安定して営業キャッシュフローを生み出しており、投資にもしっかりお金を使っています。
効率化を進めている関係か、投資キャッシュフローがここ2年減っていますね。
早く効率化して、またたっぷり投資をしてほしいところね。
採点
データから10点満点で利益安定性、財務安全性、株主還元性、成長性の4項目を評価します。
利益安定性については、売上高が伸びているものの、営業利益率が落ち込んでおり、その影響でEPS、ROEもここ2年は伸び悩んでいるので、中立の5点です。
財務安全性については、全ての負債が流動資産で賄えるほどの高い流動比率点と高い自己資本比率により、高評価の8点です。
株主還元性については、2019年以降は配当が出ていますが、利回りは高くはなく、一方で株価も安定しませんので、辛口の3点です。
最後に成長性ですが、売上高自体は伸びており、営業利益率向上のための効率化も進められ、さらにコロナ禍は追い風になりえますので、高評価の7点です。
今回はそこそこ高評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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