【投資会社】浮上できるか?フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(BEN)

こんにちは。
いも次郎です。

今回紹介するのはフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(Franklin Templeton Investments, BEN)です。

   Table of Contents

企業概要

フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(以下フランクリン)は投資・資産運用会社です。

扱っている商品はMutual Fund(ミューチュアルファンド、投資信託)、ETF、退職年金商品、学資貯蓄商品など、数多くの投資・資産運用商品を扱っています。

フランクリンの創立は1947年で、最初はニューヨークに本社を構えました。

現在はカリフォルニア州のサンマテオに本社を移転しました。

従業員は9000人を超えており、世界中に支社を構えています。

ちなみにこの「フランクリン」の社名は100ドル札のベンジャミン・フランクリンから来ているようですが、この会社とベンジャミン・フランクリンは全くつながりはなく、単純に創業者がベンジャミン・フランクリンを尊敬しているから社名に採用したそうです。

そんなフランクリンですが、さっそくデータを見ていきましょう。

データ分析

さて、まずは損益計算書を見ていきます。

損益計算書(単位:ドル)

まず毎年純利益を出している点は評価できますし、なかなかの額を毎年出していると思います。

損益計算書はいも次郎的には大好きです。

売上高推移(ドル)

売上高は減少傾向ですね。

トランプ相場で投資熱が増しているので、投資会社にとっては追い風かと思いきや、そんなことはなかったようですね。

どちらかというと個別銘柄とか、ビットコインとかフランクリンがあまり扱っていない商品が人気なのですかね。

営業利益率(%)

営業利益率も減少傾向ですが、それでも高水準です。

やっぱり、投資会社は儲かるんですね。

この水準であれば、しばらく減少傾向が続いてもそれなりの利益をあげ続けられそうです。

EPS(ドル/株)

一株当たりの純利益を表すEPSですが、こちらも減少傾向です。

投資家としてはちょっと気になるところではあります。

株主還元

続いては株主還元について見ていきましょう。

まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。

2018年は激増配していますが、2019年に戻しています。

営業利益率も純利益の額も減少傾向ですから、2019年に配当金が減配になるのはまぁ仕方ないかなぁと思います。

しかしながら2019年の配当利回りは上昇していますから、株価が下がったんですかね(後で見てみましょう)。

利回りはここ数年は高めですので、高配当銘柄に入るのかなぁという感じでしょうか。

またフランクリンはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。

Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。

流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。

Buybackを含めた利回りは次の通りです。

これを見る限りではかなりの利回りかなぁという感じです。

ただし、株価が下がっていたら元も子もありませんので、株価の推移も見てみましょう。

下がってますね、、、

Buybackをしていなければさらに下がっていた可能性はありますが、やっぱりBuybackは微妙ですね。

下のグラフは利益のうちどれぐらい配当にお金を割いているかを表す配当性向です。

2017年まではそこそこの水準で、株主に程よく目が向いているのかなぁという感じですが、2018年からはかなり頑張って還元しようとしてくれている感じがします。

その辺りは評価できなくはないのですが、ここ2年はちょっと調子悪めなのかなぁとも言えそうです。

貸借対照表(単位:ドル)

次に貸借対照表を見ていきましょう。

財務的にはとてもいい形をしていると思います。

まず、流動資産で全負債を賄えています。

そして、純資産がかなりたっぷりあります。

ここ数年で若干資産が減っているのは少し気になりますが、しばらくは安心して見ていられそうです。

自己資本比率(%)

自己資本比率は高水準を維持しています。

バランスシート的には全く問題なさそうです。

ROE(%)

自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、2017年まではそこそこの水準でしたが、2018年と2019年はちょっとイケてないですね。

この状態が続くようであれば要注意という感じでしょうか。

キャッシュフロー(単位:ドル)

最後にキャッシュフローを見ていきましょう。

営業キャッシュフローは毎年プラスなので評価できますが、2019年の額の少なさはやはり気になります。

現金はたっぷりありますが、ここ数年で現金が若干減っているので、今後数年は要チェックというような感じでしょうか。

結論

データから10点満点で下記の4項目を評価します。

利益安定性 (ストレスフリー度)6 / 10 点
財務健全性 (ストレスフリー度)7 / 10 点
株主還元性 (わくわく度)5 / 10 点
成長性 (わくわく度)2 / 10 点
あくまで主観なので、最終的にはご自身で評価してください

今回は若干評価が難しかったです。

まず利益安定性ですが、売上高や営業利益率は減少傾向ですが、それでもやはり営業利益率が高水準ですし、まだまだ安定していると評価できると思いますので、6点を付けました。

次に財務健全性ですが、流動資産で全負債を賄え、自己資本比率も高めで高評価ですが、若干財務的にも下がり気味ですので、7点を付けました。

株主還元性ですが、ギリギリ高配当株と言えそうですが、株価の推移がイケていませんので、中立の5点を付けました。

最後に成長性ですが、ここ数年の売上高・営業利益率・キャッシュの減少を見ると、成長しているとは言い難いですので、2点を付けました。

今回は若干辛めでしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。

評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。


なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。


That’s all !!

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