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こんにちは。
いも次郎です
娘のいも子でしゅ
今回紹介するのはブロードコム(Broadcom Inc, AVGO)です。
収益性 (ストレスフリー度) | 17 / 20 点 |
安全性 (ストレスフリー度) | 14 / 20 点 |
効率性 (ストレスフリー&わくわく度) | 5 / 20 点 |
成長性 (わくわく度) | 15 / 20 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 15 / 20 点 |
こんな人におすすめ!
- 成長銘柄に投資したい人
- キャピタルゲインもインカムゲインも両方ほしい人
- コロナ禍耐性高めの銘柄を探している人
こんな人におすすめしません!
- 割安銘柄を買いたい人
- 将来安定したインカムゲインが欲しい人
- 効率性重視の人
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Table of Contents
企業概要
ブロードコムはアメリカの半導体およびソフトウェア企業です。
現在どこでも高速で安定した通信サービスを受けられるのは、半導体の発展によるものが大きいです。
ブロードコムはこの半導体を製造しています。
例えば、高速通信を可能にするブロードバンドモデムやWi-Fi、Bluetooth通信モジュール、クラウドサービスを可能とするデータセンターのストレージ、GPSモジュールなど、現在社会にはなくてはならない製品のコアを製造しています。
正直いも次郎は通信分野は苦手なのでよくわかりませんが、何やらコロナ禍での働き方を支えている企業ということでしょうか。
上記の半導体以外にも光ファイバーケーブルやLEDモニター、メインフレーム管理・分析ソフトウェア、さらにセキュリティソフトまで、通信やデジタルトランスフォーメーションに関わる多くの製品を製造・販売しています。
ブロードコムの前身はアバゴ・テクノロジーズという会社なのですが、元々はヒューレットパッカードの半導体部門として設立され、その後アジレント・テクノロジーズの一部門としてHPから独立しました。
なので、ここ数年で誕生した新興半導体メーカーというわけではないようです。
半導体関係にしてはイケイケって感じでもないのかもね。
そんなブロードコムですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
収益性・安全性・効率性・成長性・株主還元性の5つを指標を用いて評価していきます。
さて、まずは収益性から見ていきましょう。
収益性
売上高推移
2013年までは横ばいでしたが、その後はぐんぐん伸びています。
売上だけ見るとイケイケな感じですね。
ここ最近の半導体需要の高まりに乗ったみたいね。
粗利率・営業利益率
粗利率と営業利益率の推移ですが、まず粗利率は安定しています。
ところが営業利益率は高い時は25%ほどありますが、低い時は4%と波があります。
営業利益率の波の高さは収益性に影響しそうですね。
売上高が右肩上がりなだけに、もったいないわね。
EPS推移
一株当たりの純利益を表すEPSの推移ですが、2016年にマイナスを計上しましたが、それ以外はプラスで、ここ数年はプラスのボリュームも大きくなってきているようです。
EPSからは収益性はぼちぼち安定しているかなぁという感じです。
ただ、2016年のマイナスは営業利益率の大幅下落が響いているようなので、素晴らしく安定しているというわけではないけどね。
四半期データ
コロナ禍の影響を見るために四半期データも見てみましょう。
売上高はほぼ無傷です。
また、純利益もしっかりプラスで推移しています。
コロナ禍耐性は高そうです。
逆にコロナは完全に追い風のようね。
営業キャッシュフロー推移
営業活動によるお金の出入りを示す営業キャッシュフローの推移ですが、こちらも右肩上がりです。
キャッシュベースでも急成長しており、収益性は問題なさそうです。
収益性というより成長性がすごいわね。
採点
売上高・営業キャッシュフローが右肩上がりで、EPSもボリュームが大きくなってきているので、収益力は強くなってきていると思います。
もう少し営業利益率が安定すれば申し分ないといった感じになりそうです。
ですので、最高評価一歩手前の17点です。
財務安全性
次に財務安全性を評価していきます。
流動比率
流動資産÷流動負債で求められ、短期的な安全性指標である流動比率ですが、高ければ高いほど安全性が高いと評価され、一般的に100%を下回っていれば問題ありと評価されます。
ここ10年で100%を下回る年はなく、低くても144%と高水準です。
水準自体は全く問題なさそうですが、波が少し高いですね。
そうね、しかもここ最近は少し低調なので、ちょっとだけ気になるわね。
当座比率
流動資産の中でもより現金化しやすい当座資産を流動負債で割った当座比率ですが、こちらも短期的な安全性を示し、高ければ高いほどよく、一般的に70%以下であれば問題ありと評価されます。
当座比率もかなりの高水準で推移しています。
波の高さはありますが、水準は申し分ないですね。
固定比率
固定資産を自己資本で割った固定比率ですが、こちらは長期的な安定性の評価に用いられ、低ければ低いほどよく、100%下回れば安全と評価されます。
半導体は製造業ですから、100%を上回るのは仕方ないですし、そこまで問題視するほど高いということではないと思います。
ただ、上昇傾向なのは気になるわね。
自己資本比率
こちらも長期安全性を評価する自己資本比率で、少なくとも30%以上は欲しく、70%以上あれば十分安全であると評価できます。
2014年まではかなり高かったようですが、アバゴがブロードコムを買収した2014年以降は自己資本比率は半減し、緩やかに下落し続けているようにも見えます。
水準自体は問題なさそうです。
ただ、ここ数年の下落が止まってくれればいいわね。
フリーキャッシュフロー推移
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計から算出され、資金繰りから安全性を評価するフリーキャッシュフローの推移です。
こちらも右肩上がりです。
キャッシュ視点では安全性は増しているように見えますね。
もっと投資してもいいんじゃないかしらね。
採点
流動比率や当座比率の短期安全性指標は申し分ありませんでしたが、自己資本比率や固定比率などの長期安全性指標は若干物足りなさを感じます。
フリーキャッシュフローは右肩上がりで、キャッシュ安全性は申し分ありません。
なので、まぁ問題なさそうですね。
高評価の14点です。
効率性
次に効率性を見ていきます。
ROE
自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示すROEですが、アメリカ平均は16%前後だと言われています。
波が高く、ちょっと評価しづらいですね。
ただ、この2年は10%と若干低い水準で推移しています。
EPSはボリュームが増えているだけに、少し物足りなさを感じますね。
総資本回転率
売上高を総資産で割って算出され、総資産からどれだけ効率的に売上を生み出したかを表す総資本回転率ですが、業種にはよりますが、1.0以上あれば評価できるようです。
2012年以降は1.0以下で推移しており、さらに下落傾向です。
効率性はかなり悪化している感じですね。
半導体だから効率性よさそうに思ったんだけど、意外だったわね。
採点
ROEは波が高く評価しづらかったです。
また、ここ2年は低水準でした。
総資本回転率は下落傾向が続き、水準自体も低いですので、こちらも評価できなさそうです。
よって、効率性は辛口の5点です。
成長性
次に成長性を見ていきます。
売上高増加率
売上高増加率はここ数年ずっとプラスで推移しています。
はい、グングン成長といえそうです。
ここ数年は若干の落ち着きを見せているわね。
営業利益増加率
営業利益の増加率はプラスとマイナスをふらふらしています。
売上高が伸びているのにもったいない気がしますね。
そうね、うまく稼げないものかしらね。
EPS増加率
EPS増加率も若干波はあるものの、ボリュームは増えているようです。
EPSはぼちぼち成長しているといえそうです。
営業利益率が安定すればかなり上がる気がするわね。
採点
売上高が爆増中で、EPSもぼちぼち伸びているので、ぐんぐん成長していると思います。
営業利益の安定感がありませんので、伸び悩んでいる部分もありますが、ここが安定すると急成長することも考えられそうです。
よって、高評価の15点です。
株主還元性
続いては株主還元について見ていきましょう。
一株当たりの配当金と配当利回り
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
増配の仕方がすさまじく、利回りも高水準です。
配当重視の人にとってはワクワクが止まらないですね。
この伸びが今後も続くかしらね。
配当性向
生み出した利益の中からどれだけ配当にお金を回しているかを表す配当性向(%)は、バランスが大事で、高すぎても無理して配当を出しているという評価になり、低すぎても、配当を軽視しているという評価になります。
30%前後で推移してる時もありますが、100%を超えているときもあります。
100%超える年が少し多いようなので、ちょっと無理して配当を出している印象です。
ということは、高利回りの配当は続けるのが難しそうね。
株価
ここ数年は右肩上がりで、コロナ禍からもすぐに回復しています。
イケイケな感じですね。
利回りが高くて、ここまで株価も伸びると、逆に怖いわね。
PER
2021年2月18日時点でのPER(割安度合いの指標。低ければ低いほど割安で、アメリカ平均は25倍台)は77倍近くありますので、割高のようです。
ベータ値
株式市場全体との相関関係を示すベータ値ですが、ブロードコムは1.03です。
ベータ値は1だと市場全体と同じ動きをし、1以上だと市場が上昇相場では株価を市場平均より大きく上げ、下落相場だと逆に市場平均より下がる傾向にあると評価されます。
0だと市場には関係なく株価が動き、マイナスだと市場全体とは逆の動きを見せるということになります。
ブロードコムは市場全体と同じような、もしくはやや強い動きを見せるようです。
ですので、上昇相場ではそこそこいい値動きを見せそうですが、下落相場ではブロードコムは足を引っ張る可能性があるということが言えそうです。
採点
配当利回りが高く、株価は上昇していますので、パッと見た感じはとても評価できますが、配当性向が高くなる時もありますので、それを差し引いてもそこそこ評価できると思います。
ですので、高評価の15点を付けました。
総評
効率性を除けばすべて高評価でしたので、いい銘柄ではないかと思いました。
成長性がありつつベータ値が1程度で抑えられているのもバランスが取れてていいかなぁという印象でした。
ただ、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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