【保険】エーオン(AON)

こんにちは。
いも次郎です。

今回紹介するのはエーオン(AON)です。

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企業概要

エーオンはリスクマネジメント、人材コンサルティングおよび保険商品を扱う企業です。

事業は多岐にわたり、リスクマネジメントでは災害、テロからM&Aまでを扱い、人材コンサル業務では報酬・人事・福利厚生アドバイスから年金や退職金のソリューションまで幅広く提案しています。

さらに保険も取引信用保険(売掛金が回収できなくなったときに損害を補償する保険)、ポリティカルリスク保険(情勢不安定化に伴う営業損失や、テロや暴動等で発生する物理的損失、送金や輸出入が停止・制限された時の損失を補償する保険)、再保険(保険の保険)などなど、幅広いです。

一時的にコロナ禍の影響を激しく受けそうな感じがしなくもないですね。

エーオンは1982年にライアン保険とコンバインド・インターナショナルが合併し発足しました。

世界120か国以上に展開しており、日本にも進出しています(エーオンジャパン)。

コロナ禍の影響は気になるところですが、いつものようにデータを眺めていきましょう。

データ分析

まずは損益計算書(単位:ドル)を見てみましょう。

損益計算書の全体の形としては動きも少なく、安定しているイメージですね。

特に変な形でもありませんし、まぁ、こんなもんかなぁと。

純利益も少し波がある感じがするものの、毎年しっかり純利益を出しているのではないでしょうか。


売上高(ドル)の推移を見てみましょう。

2017年に売上が少し落ちていますが、その後順調に回復しています。

2017年に何かありましたかね。大きな出来事、、、トランプ大統領就任?


営業利益率(%)の推移を見てみましょう。

売上高と動きが似ていますね。

つまり営業利益率は売上高次第という感じでしょうか。

逆の見方をすると売上原価と営業費用はあまり変動がないとも言えそうです。

いずれにせよ、ここ数年では営業利益率が低くても10%弱ですので、営業利益率はまぁまぁという感じでしょうか。


EPS(ドル/一株)を見てみましょう。

安定しているように見えます。

いも次郎には安心の形です。


配当利回り(%)を見てみましょう。

エーオンは配当とBuyback(自社株買い)をすることで株主還元しています。

Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。

流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。

配当とBuybackの利回りを見てみると3~7%を推移していますので、高配当の部類に入ると言えそうです。


配当性向を見てみましょう。

いも次郎は30%を超えたら株主にしっかり還元しているかなと思っていますので、配当性向はぼちぼちかなという感じです。



続いて、貸借対照表を見てみましょう(単位:ドル)。

流動資産と流動負債の差がいずれの年も少なくは感じますが、形が激しく動いているわけではないので、そこまで心配しなくていいかなぁと思います。


自己資本比率(%)の推移を見ていきましょう。

下降線を描いていますね。ちょいと気になります。

2020年は上向いてほしいのですが、コロナ禍の影響がどう出るかですね。


ROEを見てみましょう。

自己資本比率は下降線を描いていたので、それがROEの上昇に寄与している感じですね。

2019年はさらに純利益も上昇していましたので、ROEもグッと上がっています。

安定して効率よく富を生んでいるという印象ですね。



さて、最後にキャッシュフロー(単位:ドル)を見ていきましょう。

営業利益率を見てみるとやっぱり2017年が気になります。

イベントリスクの影響を激しく受けるようですね。

まぁでも財務キャッシュフローが毎年マイナスでも現金は増やせていますから、そこは評価できますね。

結論

データから5点満点で下記の4項目を評価します。

利益安定性 (ストレスフリー度)3 / 5 点
財務健全性 (ストレスフリー度)4 / 5 点
株主還元性 (わくわく度)4 / 5 点
成長性 (わくわく度)2 / 5 点
あくまで主観なので、最終的にはご自身で評価してください

利益は毎年出していますので評価できますが、やはり2017年の落ち込みがちょいと気になります。

コロナ禍の影響がどう出るか(補償支払いで落ち込むのか、リスクマネジメントの需要上昇でウハウハになるか)、要チェックですね。

財務はしっかり現金を生み出していますし、安定しているかなと思います。

株主還元性はBuybackを含めた利回りが高水準ですので、評価できます。

いも次郎はBuybackより配当の方が好きなので4点にしました。

成長性は売上高推移を見ても継続して上向きではありませんし、投資をガンガン推し進めているということでもなさそうですので、激しく成長するということは期待はできないですかね。


今回も少し高評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。

評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。


なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。


That’s all !!

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