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こんにちは。
いも次郎です。
今回紹介するのはアジレント・テクノロジーズ(A)です。
またいも次郎が知らない企業ですが、頑張って分析していきたいと思います。
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Table of Contents
企業概要
アジレント・テクノロジーズは化学分析機器や電子測定機器を製造する機械メーカーです。
顧客は企業・研究施設・大学と、主にB to Bのビジネスを展開しています。
もともとはヒューレット・パッカードの一部だったようですが、1999年に会社分割により独立しました。
日本にも進出しており、八王子に拠点を構えています。
製品パンフレットもちらっと見てみましたが、基本100万円以上で高いものなら1億円近くの機器も取り扱っています(何をする装置なのかはいも次郎には分かりません)。
精密機械を取り扱っているため単価も高そうですし、B to Bビジネスで、製品ラインナップも多そうなので、なんとなく利益率がよさそうな感じがします。
さて、分析に進みましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
やはりメーカーなのでそこそこ原価が高いですね。
また最先端技術を扱っているので研究費もかかるでしょうし、営業部隊も精鋭を集めてお金かけて売ってそうなので、営業費用もそこそこ掛かっています。
しかし、特段おかしな損益計算書ではなさそうです。
売上高推移(ドル)
売上高を見てみると、ここ5年では順調に増収しています。
波もなく、安定して成長していると言えそうです。
営業利益率(%)
ここ3年は18%以上と高水準で高止まりしていますね。
製造業であれば、10%超えたら結構いい方だと思っていますので、高水準と言ってもいいのではないでしょうか。
EPS(ドル/株)
次にEPS(一株当たりの利益)を見てみると次の通りです。
2018年は税金をかなり支払っているので、EPSが一時的に持ち直していますが、翌年は税金の支払いがありませんでしたので、かなり上向いています。
2018年と2019年で法人税が全く異なりますのでこのようなギザギザグラフになってしまいましたが、法人税をならしてみると、緩やかに上昇傾向のように感じます。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
2016年に減配となりましたが、それ以降は増配が続いています。
しかしながら、配当利回りは高くないですね。
配当性向も少し見てみましょう。
2018年は純利益が落ち込みましたので、配当性向はぐんと上がっていますが、この外れ値を除外して見てみると、高くはないですが、まずまずの水準といえそうです。
またアジレント・テクノロジーズはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています
Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackを含めた利回りは次の通りです。
Buybackを含めると不安定ながら比較的高利回りといえそうです。
ただし、Buybackしたからと言って株価が順調に上がるわけではありませんから、ここで株価の推移も見てみましょう。
株価
ここ数年は株価は上がりトレンドのようです。
ですので、Buybackによっても株主は恩恵を受けていると言えそうですね。
まぁ正直配当派のいも次郎にとってはもう少し配当にお金を使ってほしいなぁというのが正直なところですね。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
精密機械メーカーですが、流動資産たっぷりですね。
2018年までは流動資産で流動負債・固定負債共に賄えるほどですので、財務的には健全かなという感じですね。
ただ2019年で少し流動資産が減り、流動負債が増えていますのが気になりますね。
流動資産と流動負債の額の逆転が起こらないか、今後の推移に注目ですね。
まぁ純資産がたっぷりありますので、それほど気にせずチラ見しながらチェックするぐらいの感覚で今のところはいいと思います。
自己資本比率(%)
ここ数年若干の減少傾向のようですが、それでも50%の高水準をキープしています。
久しぶりに損益計算書見たら様変わりしていたということがない程度にチラ見しながら様子を見ていけばいいと思います。
ROE(%)
自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、2018年の外れ値を外してみると上昇トレンドのように見えます。
ROEが上昇傾向ということは、企業体質が良くなっていると見ることもできますので、今後も安定して利益を生み出していけそうな気配がします。
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきましょう。
営業キャッシュフローは安定して出しており増加傾向でもあるため、評価できそうです。
また投資C/Fに着目してみると2019年には倍増していますね(なかなか強気ですね)。
キャッシュフローの形としては健全(許容範囲内)かなと思います。
結論
データから10点満点で下記の4項目を評価します。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 7 / 10 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 7 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 6 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 6 / 10 点 |
今回はまぁまぁ評価高めですね。
利益安定性ですが、売上高が右肩上がり、営業キャッシュフロー・EPSも増加傾向で営業利益率は高水準をキープしていますので、高評価の7点です。
財務健全性ですが、流動資産で全負債をカバーできていたというところはかなり評価が高かったのですが、2019年に流動資産を減らし流動負債を増やしたので、その部分はほんの少しだけ気になり、もっと高得点を付けたかったのですが7点を付けました。
株主還元性については、利回りが若干イケていないのですが、株価はコロナ禍の中でも上昇トレンドを維持していますので、ちょっと高評価の6点を付けました。
最後に成長性ですが、売上高が右肩上がりでROEも上昇傾向なのですが、流動資産と流動負債の動きが少しだけ気になるので、それでも高評価の6点を付けました。
今回はまずまずの評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析であるため、評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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