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こんにちは。
いも次郎です。
今回は冬休み特別企画ということで、S&P500構成銘柄ではありませんが、ピンデュオデュオ(拼多多, PINDUODUO INC, PDD)を紹介します。
今年の春から夏にかけていも次郎がお世話になった銘柄です。
いも次郎セレクション第1弾として今回紹介したいと思います。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 2 / 10 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 7 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 8 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 9 / 10 点 |
こんな人におすすめ!
- グロース株に注目している人
- 米国企業だけでなく中国企業にも分散投資したい人
- アリババやアントから引っ越ししたい人
こんな人におすすめしません!
- 配当がどうしても欲しい人
- どうしても中国企業には投資したくない人
- リスク許容度が低い人(政治的影響を受けやすいので、リスク高め)
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Table of Contents
企業概要
ピンデュオデュオは中国のオンラインショッピング企業です。
PDDは中国企業ですが、ナスダックに上場しています。
いわゆるADR銘柄です。
中国にはアリババグループが運営するTモールや、テンセントグループの一員であるJD.comなど、数多くのオンラインショッピングプラットフォームが群雄割拠しています。
このようにEC戦国時代とも言える中国に2015年に誕生した新参の企業がピンデュオデュオです。
ピンデュオデュオは新しいビジネスモデルで急成長しています。
それが、「共同購入」システムです。
これは購入したい商品の共同購入者をWeChatなどのソーシャルメディアなどで募り、共同購入者の人数ノルマをクリアすると非常に安い価格で商品を購入できるというシステムです。
このシステムは買い手にとっては非常に安価で商品を購入できるというメリットがあり、売り手にとっても購入者が共同購入を募る過程で商品を宣伝してくれるというメリットがあり、双方にとってWin-Winな制度です。
主力商品は食品や生活必需品です。
農村部や新興都市などに住む比較的価格感度が高いユーザーが多いのが特徴です。
また、設立当初から生鮮食品には力を入れていたため、生鮮食品のeコマースではリーダー企業ともいえる存在にまでなりました。
現在、6億人以上のユーザーを抱え、アリババグループに次ぐ2位のユーザー数と注文数を誇る企業に成長しました。
ちなみにアリババは1999年に作られたので、20年以上かけて今のような巨大企業に成長したわけですが、ピンデュオデュオはたった5年でアリババにも匹敵するほど成長したわけです。
また、最近では独自の決済ツールである「Duoduo Pay(多多支付)」をリリースするなど、成長を加速させる姿勢も見られます。
CEOのLei Chenは2020年7月からCEOに就任しましたが、それまでは技術責任者を務めていました。
また、彼はGoogleやYahoo、IBMでの勤務経験もあり、ITについて熟知している技術者のようです。
現在中国では新型コロナウィルスの再流行が報じられており、生鮮食品や生活必需品のeコマースを展開するピンデュオデュオにとっては更なる追い風になるかもしれません。
そんなハイペースで成長を遂げているピンデュオデュオですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
設立以来未だ黒字は達成していないようですが、売上原価の割合がみるみる落ちていることが分かります。
これは、ピンデュオデュオのビジネスモデルが軌道に乗ったことを意味し、今後売り上げを伸ばし、比較的制御しやすい営業費用の伸びを抑えれば、すぐに黒字化できるのではないかと思います。
四半期データ
コロナ禍の影響を見るために四半期データも見てみましょう。
さすがに中国のコロナ禍がピークを迎えた2020年3月の決算は軒並み数字を落としていますが、基本的には上昇基調に見えます。
純利益の黒字化も目前というところでしょうか。
コロナ禍の影響は多少はあるみたいですが、他の業界に比べるとかなり限定的なのではないでしょうか。
売上高推移(ドル)
売上高の推移ですが、驚くほどの伸び率です。
これは「共同購入」のビジネスモデルの賜物のように思えます。
今後このような加速度的伸びを続けるのは難しくなってくるかもしれませんが、中国経済が堅調なのを考えても緩やかにでも成長し続ける可能性は十分に秘めています。
あとはアリババのように中国の指導者たちを怒らせないということが重要かもしれません。
営業利益率(%)
営業費用が激高なので、今に至るまでマイナスですが、2019年には過去4年で最も高水準を記録しているので、今後に期待が持てます。
EPS(ドル/株)
一応一株当たりの純利益を表すEPSも載せておきます。
2018年から2019年にかけて、赤字を半減させていますので、こちらも今後に期待が持てます。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)ですが、無配です。
赤字なので当然と言えば当然ですし、そもそもまだできて間もない企業ですので、今後に期待ですし、むしろ配当を出している余裕があるのであれば成長にお金をかけるべきだと思います。
ここで株価の推移も見てみましょう。
株価
上場して間もないので、データは少ないですが、右肩上がりで、コロナ禍はむしろ追い風であると市場は評価しているようです。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
びっくりするぐらい固定資産と固定負債が少ないです。
ピンデュオデュオはAmazonのような巨大倉庫など、いわゆるロジスティクス施設を一切持ちません。
それゆえ固定資産は少ないということのようです。
流動比率(=流動資産÷流動負債)も100%以上をキープしていますし、短期的安全性は問題ないようです。
自己資本比率(%)
自己資本比率はまだまだ波がありますが、2019年は安全水域の30%をクリアしていますので、長期的にも安全性はひとまず問題なさそうです。
利益余剰金
一方で、純資産の内の利益余剰金(ざっくり言うと儲けて貯めたお金)の推移ですが、こちらは毎年赤字なので当然マイナスも膨らんでいます。
今後はこれをいかに増やしてくかが課題だと言えそうです。
ROE(%)
自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、まだ赤字なので、黒字化が達成できてから改めて分析してきたいと思います。
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきましょう。
まず、営業キャッシュフローは毎年しっかり生み出しているので、本業はうまくいっているようです。
また、投資にもしっかりお金を使っており、今後の成長に期待が持てます。
採点
データから10点満点で利益安定性、財務健全性、株主還元性、成長性の4項目を評価します。
利益安定性については、黒字化がまだ達成できていないので評価は辛口になってしまいますが、売上高の伸びはすさまじいので、それを考慮しひとまず2点を付けました。
財務健全性については、流動比率・自己資本比率共に問題ない水準ですが、若干波があるので、それでも高評価の7点です。
株主還元性については、無配ですが株価の伸びはすさまじいので、高評価の8点を付けました。
最後に成長性ですが、難しいと言われている生鮮食品のeコマースを成功させつつあり、売上高の伸びもすさまじく、何より新しいビジネスモデルを積極的に取り入れる姿勢が評価できますので、最高評価目前の9点です。
ちなみにいも次郎はコロナ禍初期の段階でこの銘柄を買い、株価が倍になるという非常においしい思いをさせてもらったのですが、夏に売却してしまい、10月ごろの株価暴騰は味わえませんでした。
売り時って難しいですね。
今回は高評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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