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こんにちは。
いも次郎です
娘のいも子でしゅ
今回紹介するのはイーストマン・ケミカル(Eastman Chemical Co, EMN)です。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 5 / 10 点 |
財務安全性 (ストレスフリー度) | 7 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 6 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 6 / 10 点 |
こんな人におすすめ!
- 安定志向の人
- そこそこ配当が欲しい人
- コロナ禍耐性高め銘柄を探している人
こんな人におすすめしません!
- 急成長銘柄に投資したい人
- 割安株を探している人
- 株価重視で短期的なキャピタルゲインを求める人
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Table of Contents
企業概要
イーストマン・ケミカルはアメリカの化学薬品・材料メーカーです。
製造する製品の種類は多岐にわたりますが、次の4事業に分類されます。
- 添加剤および機能性製品
- 先端材料
- 化学中間体
- 繊維
何やらよくわからないものばかりですが、これらの事業の製品(化学物質)が最終的にどのようなものに使われているのかというと、以下の通りになります。
- 交通(タイヤ・窓ガラス・コーティング剤・油圧オイル・排ガスフィルタなど)
- 建設(塗料・窓ガラス用フィルム・接着剤・ダクト・テープなど)
- 消耗品(ガラス製品・容器などのプラスチック製品・ラップ・服など)
- 工業および化学処理 (原料
- 食品、飼料、農業(飼料・防腐剤・殺虫剤・除草剤・添加剤など)
- 健康とウェルネス(薬・ビタミン剤・ガウンや手袋・絆創膏など)
上で挙げたのはごく一部ですが、それでも様々な分野の様々な製品に使われていることが分かります。
世界中に工場を構え、アメリカはもちろん、ヨーロッパ、南アメリカ、中国にも進出しています。
株式投資もそうですが、様々な製品を分散して製造(投資)していると、コロナ禍のように何か起こっても安心感がありますね。
逆に激しく成長するということもなさそうね。
また、イーストマン・ケミカルは廃プラスチックのリサイクル事業にも力を入れており、循環社会の構築を目指しているようです。
また、大気汚染・温暖化問題についても、過去かなりの化学物質・CO2を出していたようですが、排出量の削減に積極的に取り組み、その取り組みが評価され、2019年まで米環境保護庁から8年連続でENERGYSTARパートナーオブザイヤーとして認定されました。
世界的に環境への投資はますます盛んになっていますので、イーストマン・ケミカルも有望な投資先になる可能性がありますね。
創立は1920年で、フィルムで有名なコダックの子会社(フィルムの原料などを供給する会社)として作られました。
1994年には独立し、現在の巨大化学メーカーへと成長しました。
そんなですが、さっそくデータを見ていきましょう。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
化学メーカーなので、売上原価は高めです。
純利益は毎年黒字です。
ここ数年は営業外費用が爆発することもなく、安定していることが分かります。
純利益が減り気味なのが若干気になるわね。
四半期データ
コロナ禍の影響を見るために四半期データも見てみましょう。
コロナ禍が世界中で猛威をふるった2020年春~夏にかけては若干数字が落ちていますが、すぐに上昇基調に戻っています。
コロナ禍耐性は問題なさそうです。
売上高推移(ドル)
売上高の推移ですが、ここ数年は激しく増えることもなく減ることもないようです。
安定的で、僕みたいなイモ投資家にはちょうどよさそうですね。
激しく成長してほしい人には物足りないかもしれないわね。
営業利益率(%)
営業利益率の推移ですが、こちらも激しい増減はありません。
水準自体も全く問題ありませんね。
ただ、営業利益率も若干減少気味なのは気になるわね。
EPS(ドル/株)
一株当たりの純利益を表すEPSの推移です。
こちらは一転して激しい動きとなっています。
今後はコスト削減をして営業利益率を上げる必要がありそうね。今後はちゃんとコスト削減などでこれに対処しているかチェックする必要がありそうね。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
毎年増配していますし、利回り自体も悪くない水準です。
僕のような配当はそこそこほしい派の投資家にはいいかもしれません。
増配しながらも利回りはそんなに変化がないから、株価の上昇も望めるわね。
生み出した利益の中からどれだけ配当にお金を回しているかを表す配当性向(%)も少し見てみましょう。
純利益が減少気味で増配しているので、配当性向が増加傾向です。
このまま配当性向が上昇すると、増配は期待できなくなってくるかもしれませんね。
そうね、そうしたら株価も下がるかもしれないし、、、やっぱり効率化が急がれるわね。
またイーストマン・ケミカルはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。
Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackを含めた利回りは次の通りです。
元々配当利回りは悪くありませんでしたが、Buybackにも力を入れていたことが分かります。
さすがに2020年はあまりBuybackをしなかったようですね。
Buybackは無理してする必要がないから、妥当な判断ね。
ただし、Buybackしたからと言って株価が順調に上がるわけではありませんから、ここで株価の推移も見てみましょう。
株価
2019年はやはりあのEPSの下落もあり、株価が下がっています。
ただし、コロナ禍発生後は一時的に大きく値を下げたものの、すぐに戻しています。
むしろ、コロナ禍以前の水準を超えて行っちゃったわね。
ジャブジャブのマネーが安定銘柄に飛びついたのかしら。
なお、2021年1月5日時点でのPER(割安度合いの指標。低ければ低いほど割安で、アメリカ平均は20倍台)は31倍台で、やや割高です。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
数多くのプラントを抱えているため、固定資産が高めです。
流動比率は100%以上をキープしており、ここ最近は200%に迫る勢いです。
流動比率から短期的な安全性は問題なさそうです。
むしろ、流動比率は上昇傾向にあるから、ますます短期的安全性が上がっていると言えそうね。
自己資本比率(%)
自己資本比率は上昇傾向が続いています。
水準も30%の安全圏に入ってきていますので、長期的にも安全と言えそうです。
このまま伸び続けてくれたら文句なしね。
利益余剰金
純資産の内の利益余剰金(ざっくり言うと儲けて貯めたお金)も上昇傾向が続いています。
財務的には問題なさそうですね。
ROE(%)
自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、EPSと同じような動きを見せております。
EPSが悪くなって、かつ純資産が増えているので、大きく下げていますね。
水準的にはアメリカ平均の16%以上だっただけに、減少が止まればいいんだけどね、、、
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきましょう。
毎年営業キャッシュフローを生み出しており、投資にもほどほどにお金を使っているようです。
キャッシュフロー的には安定銘柄の鏡と言えるぐらいきれいです。
キャッシュフローは問題なさそうね。
採点
データから10点満点で利益安定性、財務安全性、株主還元性、成長性の4項目を評価します。
利益安定性については、売上は安定しており、営業利益率も悪くないものの、営業利益率、EPSの減少がみられるため、中立の5点です。
財務安全性については、流動比率・自己資本比率共に安全圏内で、近年さらにパワーアップしていますので、高評価の7点です。
株主還元性については、株価の推移は若干不安定なものの、そこそこ高配当ですので、ちょっと評価高めの6点です。
最後に成長性ですが、環境への取り組みなども見られるため、激しくはないにしても緩やかに成長すると思いますので、ちょっと評価高めの6点です。
今回はやや高評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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