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こんにちは。
いも次郎です。
今回紹介する銘柄はチャブ(CB)です。
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企業概要
傷害・火災保険等の各種保険を企業・個人に向けて販売しております。
いも次郎は保険に詳しくないので、チャブも正直知りませんでした。
チャブは1882年にニューヨークで設立された保険会社で、日本には大正時代に進出しているという老舗企業です。
チャブは2016年にエース社と統合し、統合後の社名はチャブが採用されました。
エース社はスイスのチューリッヒに本社を構えており、統合後のチャブでも本社はチューリッヒと定められたようです。
ちなみにいも次郎は「エース傷害保険」という単語なら知っていました。
現在54の国と地域で事業を展開している世界有数の保険会社です。
余談ですが、うつ病を発症すると、なかなか医療保険や生命保険に入れないんです。。。
完解から3年たったら入れるようになる商品も多いようですが、いも次郎はまだ3年たってませんので、入れません。。。
データ分析
さて、まずは損益計算書を見ていきます。
損益計算書(単位:ドル)
いつもの形とは違いますね。
売上原価などがありません。
その代わり、保険屋さんなので給付金の支払いや、販管費などがコストとして扱われます。
売上・費用ともに激しく変動することなく、これだけ見ると事業自体は安定しているのかなと言えそうです。
売上高推移(ドル)
2016年に急上昇し、そこからはほぼ横ばい傾向です。
上げ下げが激しい銘柄ではないので、安心して見てられるなぁという印象です。
利益率(%)
利益率はここ数年では10%以上で推移しています。
日本の保険業界で利益率が10%台を出している企業はなかなかないので、高水準といえるんではないでしょうか。
EPS(ドル/株)
一株当たりの純利益を示すEPSですが、こちらも安定していますね。
投資家としては安心感のある推移かなぁと思います。
株主還元
続いては株主還元について見ていきましょう。
まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。
まずここ数年は毎年増配しているのは評価できます。
配当利回りも2%前後なので、そこそこですね。
高配当とまではいかないまでも、業績が安定してさえいれば、まずまずという感じではないでしょうか。
配当性向も見てみましょう。
配当性向はかなり高めですね。
かなり気合を入れて株主還元しているのが分かります。
営業利益率もここ数年上昇していますし、今後はもっと株主還元してくれるという期待も持てます。
またチャブはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。
Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。
流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。
Buybackを含めた利回りは次の通りです。
Buybackを含めると高利回りですね。
2016年はBuybackしていなかったようですが、それ以外の年はBuybackで株主還元しています。
ただし、Buybackしたからと言って株価が順調に上がるわけではありませんから、ここで株価の推移も見てみましょう。
株価
2018年までは順調に推移していたようですが、ここ数年は足踏みを続けていますね。
そして、コロナ禍の滝に捕まって、そこからまだ戻ってくる気配は今のところないですね。
逆に言うと、事業自体は比較的安定していましたから、今後の戻りを期待するという手もなくはないかなぁと思います。
貸借対照表(単位:ドル)
次に貸借対照表を見ていきましょう。
金融系なので固定・流動の概念がないため、とってもシンプルな貸借対照表になっています(金融系なので、ほぼ流動です)。
資産と負債の額が激しく動くわけでもなく、純資産の比率も動くわけでもないので、安定した財務体質のようですね。
全体のボリュームも増え続けている感じがしますので、拡大傾向にあるのかなぁという印象です。
ここ数年保険業が揺らぐような大事件は起こっていないので、そんな環境で財務体質が悪化するようならそれはそれで問題ありとはっきり評価できるのですが、このコロナ禍でどう変化するか要チェックですね。
自己資本比率(%)
自己資本比率は高水準を維持しながら安定しています。
何か起こっても、しばらくはびくともしなさそうですね。
ROE(%)
自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、安定して8%前後をキープしています。
ちなみに、日本企業と比較しても、8%程度のROEをキープしている企業はあんまりありませんでしたので、保険屋さんにしては高い方のようですね。
キャッシュフロー(単位:ドル)
最後にキャッシュフローを見ていきましょう。
まず営業キャッシュフローは毎年プラスですし、ここ数年はそのプラスも増加傾向です。
投資にもたっぷりお金を使っていますので、今後も成長が続きそうな気配がしますね。
結論
データから10点満点で下記の4項目を評価します。
利益安定性 (ストレスフリー度) | 6 / 10 点 |
財務健全性 (ストレスフリー度) | 7 / 10 点 |
株主還元性 (わくわく度) | 5 / 10 点 |
成長性 (わくわく度) | 6 / 10 点 |
今回はまずまずの評価でした。
利益安定性ですが、売上高、営業利益率は横ばいで安定してますし、営業キャッシュフローのプラスも増加傾向にあるので、少し高評価の6点です。
財務健全性ですが、自己資本比率が30%前後で安定していますし、安心感がありますので、高評価の7点を付けました。
株主還元性については、増配が続いており、利回りも比較的高水準ですが、株価があまりイケていないので、中立の5点を付けました。
最後に成長性ですが、売上高も横ばいですが、貸借対照表のボリュームが大きくなっていますし、営業キャッシュフローのプラスも増加傾向、しっかり投資にお金を回している印象もありますのでちょっと高評価の6点を付けました。
今回は若干辛口評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。
評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。
なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。
That’s all !!
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